広島県立広島中・高等学校


前学校長講話[平成28年度以前]   

第1学期始業式 第13回入学式 第1回学校集会 卒業研究中間発表会 第3回学校集会 第4回学校集会 第1学期終業式  第2学期始業式 第5回学校集会  第6回学校集会 第2学期終業式  第3学期始業式  第11回中学校卒業式  第11回高等学校卒業式 第3学期終業式  平成27年度分    

平成29年3月17日(金) 第3学期終業式

 おはようございます。
 月日が経つのは早いものです。今年度最後の終業式です。この1年間を振り返ってみましょう。
 4月に,2点言いました。 
 1点目は,「夢・挑戦」です。高い志をもち,自分の夢に挑戦すること。そのためには,創造力が必要です。創造力は既存の基礎・基本なくしては,存在しません。是非とも,日々の授業を大事にしてください。このことが夢の実現に繋がります。
 2つ目は,当たり前のことが当たり前にできることです。
 本校の校訓「高い知性,豊かな感性,強い意志」のもと,健全な心と体を育むためには,明快な挨拶,きちんとした服装,時間厳守,整った教室・学校は大切です。当たり前のことが当たり前にできる環境の中で,学習や部活動の成果が上がるものと考えます。
 うまくいかなかった人は,この春休みに,何が原因であったかを是非考え,「反省」し,1年間の「夢・目標」を立ててください。
  (大きな水槽を取り出し演台に置いた。その水槽に,一つ一つ石を詰めた。 水槽がいっぱいになるまで石を詰めて,)
 この水槽は満杯ですか?
 (演台の下から器に一杯の砂を取り出した。 砂を水槽の中に流し込み,水槽を振りながら,石と石の間を砂で埋めていく。)
 この水槽は満杯ですか?
 (今度は水の入ったヤカンを取り出した。 それを石と砂の隙間に流し込んだ後,三度目の質問を投げかけた。)
 この水槽はこれでいっぱいになりましたか?

 もし、最初に水をいっぱいに入れたら,どうなりますか。石や砂は入りません。石を先に入れないかぎり,石が入る余地は,その後二度とないという事なのです。皆さんの人生にとって「石」とは,皆さんにとって1番大事なものです。それを最初に水槽の中に入れてください。さもないと,皆さんはそれを永遠に失う事になります。もし皆さんが砂や水を,つまり自分にとって重要性の低いものから自分の水槽を満たしていけば,皆さんの人生は重要でない「何か」に満たされたものになるでしょう。石,つまり自分にとって一番大事なものに時間を割いてください。それは,今でいえば、基礎基本かもしれません。
 ところで,4月からは,新たに中学1年生・高校1年生が入学してきます。ここにいる皆さんが,先輩として,県広の手本となるように,明快な挨拶,きちんとした服装,時間厳守,トイレのスリッパが揃えることなど,当たり前のことを当たり前にできることを期待します。

 高校2年生,いよいよあと1年,
 一年は一日の積み重ねだ。
 一日は一瞬の積み重ねだ。
 だからこの1年は一瞬を大切にしなければならない。
 先ずは,基礎基本を固めよ。
 「前へ」

平成29年3月15日(水) 第11回高等学校卒業式

 式  辞

 厳しい冬の寒さもいつしか和らぎ,吹き渡る風にも早春の気配が満ちゆく,今日の佳き日,広島県議会議長様,地元の県議会 議員様をはじめ,多くの御来賓の皆様並びに保護者の皆様の御臨席のもと,広島県立広島高等学校第十一回卒業証書授与式を挙行できますことに,卒業生はもとより,本校教職員・生徒一同,誠に光栄であり,心から感謝申し上げます。
第十一期生,二百三十七名の皆さん,御卒業おめでとうございます。今,それぞれの道へ,第一歩を踏み出そうとしている皆さんは,本校の校訓である「高い知性・豊かな感性・強い意志」のもと,「グローバル化時代に活躍できる人材の育成」を標榜する教育方針に沿って,学業に部活動,文化祭や運動会などの学校行事,生徒会活動にと,研鑽の日々を積み重ね,本日,卒業という栄誉を得たわけであります。心からお祝い申し上げます。
 晴れてこの日を迎えられましたのは,皆さんのたゆまぬ努力と研鑽の結果ではありますが,これまで皆さんを 慈しみ育ててこられた御家族はもちろん,寄宿舎職員,先生,更には本校創立以来,御支援を頂いております 多くの方々のお陰でもあります。この人生の節目に当たり,お世話になった方々へ,感謝の気持ちを忘れることなく,一層精進を積み重ねるよう願っております。
 卒業は「終わり」ではありません。卒業式を表す英語のcommencementという言葉には,「始まり」という意味があります。卒業は 物事の終わりではなく,新しい人生の始まりを表しています。ここで,皆さんが巣立つに当たって二つのことをお話しておきたいと思います。
 第一は「高い志を持つ」ことです。このことは三年前の入学式に述べた言葉です。
 「志を立つること高からざれば,則ち其の学皆常人の事のみ」「志を高く立てないと,その人の学問も平凡なものになってしまう」という意味です。人類の未来には地球温暖化,環境,資源問題などが待ち構えています。我々人類に,重くのしかかって来ています。日本だけで克服できるような問題ではありません。一方,我が国は,生産年齢人口の減少,グローバル化の進展や絶え間ない技術革新等により,社会構造や雇用環境は大きく変化しています。成熟社会を迎えた我が国が,個人と社会の豊かさを追求していくためには,一人一人の多様性を原動力とし,新たな価値を生み出していくことが必要となります。
 高い志をもち,目標に向かって,三年間を過ごしてきた皆さんには,このような社会の中で,自分に何ができるかを真剣に考え,その希望を実現するために,時代を切り拓く先駆者,グローバルリーダーになってもらいたいと願っています。このためには,高い志を持ち,幅広い教養のもと,自律した人間として,他者と協働しながら価値の創造に挑戦し,時代を切り開いていく力を身に付けることが重要です。想定外の事態が起こることも常に肝に銘じて,立ち向かってください。
 第二は「誠実さを持つ」ということです。
 中国の古典「韓非子」に次のような言葉があります。「巧詐(こうさ)は拙誠(せっせい)に如(し)かず」「巧詐」とは,うまくごまかすこと。「拙誠」とは,真面目で無器用なこと という意味になります。つまり「うまくごまかすことは,真面目で不器用なことにかなわない」というわけです。
 人間は独りでは生きてはいけません。「自分独りだけがよければよい」という考えではなく,「自分もよりよく生きたいけれど,それとまったく同じように 他の人もよりよく生きたい」と願っております。自分自身を含めて一人ひとりの人が,かけがえのない大切な存在なのだということをしっかり認識することが大切です。誠実であることは,人間としてごく当たり前のことだと思います。
 しかし,人間とは弱いもので,よほど厳しく自分自身を律していなければ,どこかでその誠実さが狂うことがあります。誠実であるということを常に心がけていなければなりません。人間として誠実で品位を持って行動してください。「巧詐は拙誠に如かず」言葉がどれだけ巧みで,話術に長けていたとしても,「最後に人を動かすのは誠実さである」ということを,肝に銘じていただきたいと思います。
 皆さんの将来は,未知数でありますが,皆さんには,本校で身に付けた「高い知性 豊かな感性 強い意志」という力があるはずです。
 たとえ逆境に出会おうとも,皆が心を一つにして取組んだ学校行事や大学受験など,広島高校での貴重な経験に磨きをかけ,心身の健康に気を付けて,更なる飛躍をされますように,願っております。皆さんの御多幸を心から祈念してやみません。
 保護者の皆様,本日は誠におめでとうございます。卒業を迎えたお子様の姿に,感慨も一入のことと存じます。また,これまで本校の教育活動に寄せられました,皆様の深い御理解と御支援に対しまして,厚くお礼申し上げます。
 そして,本日,御多用中にも関わりませず御臨席をいただいた御来賓の皆様,衷心より,お礼申し上げますと共に,引き続き卒業生への,御指導と本校への御支援,御協力をお願い申し上げます。
 卒業生の皆さん,持続可能な社会を実現するために,一人ひとりが常に「高い志」をもち,人として品位を保ちつつ,自分の夢に挑戦し続けることを,期待しております。
 To realize the sustainable society,
 chase your dream with high ambitions!

 平成二十九年三月十五日 
 広島県立広島高等学校長 榊原 恒雄


平成29年3月15日(水) 第11回中学校卒業式

 式  辞

 冬の寒さもいつしか過ぎゆき,校庭の木々にも,春の躍動を感じられる今日の佳き日,多くの御来賓の皆様の御臨席を賜り,第十一回 広島県立広島中学校卒業証書授与式を挙行できますことは,大きな喜びであり,謹んでお礼申し上げます。
 卒業生の皆さん,卒業おめでとうございます。そして,今日まで限りなく,深い愛情でお子様を見守られ,支えて来られました保護者の皆様,お子様の御卒業,誠におめでとうございます。 心からお祝い申し上げます。
 さて,卒業生の皆さんは,広島県立唯一の中学校生徒として,「高い知性・豊かな感性・強い意志」の校訓のもと,明るく,活力に満ちた学校生活を送ってきました。クラス全員が全力で取り組み,クラスの絆を感じることができた合唱コンクール・クラスマッチ・運動会。たくさんの感動をもらった沖縄修学旅行。 リーダーの真価が問われた縦割り班活動。職業や仕事について,真剣に考えさせられた職場体験活動。論理的な思考力や表現力を高めた「ことば科」の学習。熱く燃えた部活動や生徒会活動。そして,ともに支え合った仲間との出会い。それらの一つ一つの出会いと経験は,皆さんが,本校での生活を送っていた証であり,そのことは,今後のみなさんの人生の礎となって,自らを支えてくれることでしょう。
 ここで,皆さんの洋々たる門出に当たり,はなむけの言葉を送ります。
 一つ目は「高い志をもつ」ということです。広島中学校に入学したとき,私が最初にお話した言葉です。皆さんのほとんどは 広島高等学校に進学します。そこで,皆さんに言い続けたいことがあります。「広島中高に入学したことで満足しないで欲しい。」皆さんは,「家庭」という港を出て,「広島中高」という船に乗っています。そして「社会」という 新たな目的地をめざしています,そういう未来への大きな航路を理解しておく必要があります。広島中高という船の乗組員の一人として,常に高い志をもち,「目的地」を目指し,夢の実現に挑戦を続けてもらいたいと思います。目的地に進もうとする船には,さまざまな障害が待ち受けています。そのとき,皆さんには,自分の回りだけの範囲を考えるのでなく,もう一人の自分が常に全体を観察する,「心の目」を忘れないでもらいたいと思います。目的地を明確にし,「心の目」があるなら,例え障害に出会ったときでも,大きく行き先が変わったり,予期しない最悪の状況に直面したりすることはないと思います。
 まずは,高い志をもち,目的地を設定して欲しいと思います。
 二つ目は,当たり前のことが当たり前にできることです。
 私は,この三年間,明快な挨拶,きちんとした服装,時間厳守,きれいな教室,トイレの整ったスリッパなど 言ってきました。どうでしたか。これらは,当たり前のことです。礼儀であり,マナーです。決して学校だけのことではありません。ところで,人は決して独りで生きてはいけません。皆さんが,この学校で安心して心置きなく活動できたのは,御家族の方々・先生や地域の方々などのおかげです。こうした人たちだけではありません。学校の中庭の草花も皆さんの心を慰めてくれました。樹木は憩いの場を与えてくれました。このように多くの人々や自然の恩恵によって今日あることを忘れてはなりません。
 「ありがとう」と感謝すること,当たり前のことです。
 A:当たり前のことを
 B:馬鹿にしないで
 C:ちゃんとやるそれが  
 D:できる人です 
 今,九年間の義務教育を終え,新たなステージへと進みます。広島中学校の三年間は,その基礎を固め,充実させていく時期でした。これからの高校での三年間は,自らの目標や課題について探求し,自らを発展させ,将来の自分の生き方を求め,夢の実現へとつながる生活となります。四月から高校での生活が始まりますが,あっという間に三年間が経ち,高校を卒業することでしょう。だからこそ,高等学校で何を学ぶのか,自分の将来をどのように考えて今の自分があるのか,ということを,この時期にしっかりと考えてください。
最後になりましたが,保護者の皆様,三年間,本校の教育振興のために,多大な御理解と御協力を賜り,誠にありがとうございました。厚くお礼申し上げます。今後とも,よろしくお願い申し上げます。
 そして,本日,御多用中にも関わりませず御臨席を賜りました御来賓の皆様,衷心より,お礼申し上げると共に,引き続き 本校への御支援,御協力をお願い申し上げます。
 卒業生の皆さん,
 高い志をもち,夢に挑戦し続ける生徒であることを期待します。

 平成二十九年三月十五日 
 広島県立広島中学校長 榊原 恒雄

平成29年1月6日(金) 第3学期始業式

 おはようございます。
 いよいよ今年度,最後の学期,第3学期が始まります。これからは,寒さがますます厳しくなります。くれぐれも風邪など引かないように。そしてこの1年,健康に過ごしてください。
 昨年の世相を表す漢字は,「金」でした。リオ五輪における日本人選手の「金」メダルラッシュ,感動と興奮に包まれました。また,イチロー選手のメジャー通算3000本安打の達成,広島東洋カープの黒田選手の日米通算200勝達成などスポーツ界の「金」字塔が打ち立てられました。一方,昨年の12月,糸魚川市の大規模火災がありました。原因は鍋の空焚きと言われています。「このくらい」という事が様々な状況下で,大惨事を招くことになります。「金」城鉄壁でも油断大敵です。
 今年が,私にとって,皆さんにとって,日本にとって,世界のすべての人々にとって,明るく,飛び立つ元気な鳥のように,「金」色に輝く年となることを祈っております。

 さて,これは,ネギです。12月に畑から根っこごと抜いて持ち帰りました。根元の白い部分だけ残して切って,葉は食べて,白い部分をコップの水につけました。すると,切り口から切られたネギがそのまま伸びてきたのです。これが,1か月後の姿です。前よりずっと長いです。実は,ネギの奥深くに隠れて見えない所に,根と葉の間の中心に生長点があり,その生長点から葉が生えています。生長点を残して肥料や水などをやれば,葉を切ってもまた生えるのです。皆さん,「だめだ」「失敗した」と思っていても,生長点・根という土台の部分があれば,再び芽が出て,葉が出るのです。生長点というしっかりした体を持ち,根という水を吸収する強い意志があれば,葉の部分を切られても,再び葉が出ます。見えない所でしっかり土台となるべき基礎・基本を,まず身に付けてください。たとえ,失敗しても,必ず夢に近づけます。なお,夢の実現には,健康な体を維持することが重要です。コップに入れたこのネギだって,根が傷まないように,毎日水を交換し続けました。風邪を引かないために,手洗い,うがいなどの対策が必要ですが,そのことを毎日続ける強い意志が重要ではないでしょうか。不撓不屈の精神で頑張ってください。
 ところで,まもなく本校の中学校入試,高等学校入試がはじまります。皆さんの先輩たちは,皆さんが気持ちよく受検できるよう,丁寧に掃除に取り組んできました。そのことを忘れないでください。また,多くの受検生やその保護者が学校を訪れます。明快な挨拶,気持ちよい教室・廊下,トイレのスリッパを揃えること,ノーチャイムで動く姿など,単に言葉だけでなく,掛け声でなく,実質が伴った行動を期待します。当たり前のことが当たり前にできるように。
 今年の干支は,酉です。身近にいるのは,「ニワトリ」です。「ニワトリ」は,人に時を報せる動物です。新しい年に一番最初に鳴く鳥のため縁起が良いとされています。この1年の間には,「足元からとりがたつ」ように意外な問題に出会うかもしれませんが,基礎基本の力があれば,諦めず努力すれば,必ず努力は報われます。当たり前のことが当たり前にできる環境の中で,たとえ失敗しても,失敗はこのネギのように「とり」返せます。
 高校3年生!
 まだ,時間はあります。不撓不屈の精神で頑張れ。 Never give up! Hang in there!
 目指せ,ビク「トリー」!

 

平成28年12月22日(木) 第2学期終業式

 おはようございます。
 今日は,第2学期の終業式です。第2学期に入り様々な出来事がありました。自然災害ついていえば,9月の台風16号は鹿児島県に上陸し各地で大雨,10月には阿蘇山中岳が36年ぶりに爆発的噴火,そして鳥取中部地震があり東広島でも大きな揺れがありました。それぞれ各地で農作物はもちろん人家等に大きな被害をもたらしました。また,このようなことは世界においてもそうです。10月のカリブ海諸国を襲った大型ハリケーン,11月のイタリア中部での地震など,自然災害もグローバルです。亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
 良いこともありました。1年前クライマックスシリーズ進出を逃した広島東洋カープがリーグ優勝をしました。25年ぶりです。本当に我々に感動を与えてくれました。淋しく思ったことは,身体ぼろぼろで力投するカープの黒田選手の引退,またSMAPがこの12月31日に解散する等といったことです。

 さて,県広の第2学期は,短期入寮・運動会で始まりました。中1は移動教室,中2は沖縄への修学旅行,中3は職場体験活動,高1は広島大学模擬授業体験,高2はハワイへの修学旅行などを行い,10月には広島交響楽団の演奏を全校生徒で観賞しました。このように多彩な行事が実施されました。それぞれに成果を得られたと思います。

 本校は,文部科学省のスーパーグローバルハイスクールの指定校ということもあり,広島県内はもとより県外から多くの訪問がありました。それぞれ好印象を持たれています。その中の1つで,11月の公開授業研究会に,来られた方の意見を紹介します。この方は,5年前にも来られています。
 「この数年で学校が大きく変わっているのに驚きました。学校・教室が以前よりも随分きれいで明るくなった感じがしました。単に当日,掃除を念入りにしたという感じではありません。」これは,日頃の生徒のみなさんの頑張りと,指導に当たられた先生方の尽力のおかげであり,高く評価します。

 部活動では,文化系・運動系を問わず,素晴らしい成果を残しております。これから,シーズンオフに入ります。この時期をどのように過ごすかが,春の結果に繋がります。計画的に活動してください。

 先日,成績会議がありました。皆さんの学習状況・出席状況,そして学校生活の様子について報告がありました。結果については,通知表などで知らされますが,そこに盛り込まれている成績状況をしっかり受け止め,何が自分にとって一番の課題なのか。冬季休業中にやるべきことは何か。よく考え,必ず実践して欲しいと思います。第3学期には,その成果を少しでも見せてください。

 ところで,今年のノーベル医学・生理学賞に東京工業大学栄誉教授の大隅良典さんが選ばれました。日本人のノーベル賞受賞は3年連続で25人目です。    
 大隅さんが取組んだ研究は,細胞が不要なたんぱく質などを分解する「オートファジー(自食作用)」と呼ばれる仕組みの解明です。28年間,一貫して細胞の「オートファジー」に取組んできました。「たんぱく質のリサイクル機構」とも呼ばれ,細菌から植物,昆虫,魚,人間まで,ほとんどすべての生物に共通するシステムで,この「オートファジー」がはたらかないようになると生物は死んでしまうそうです。最近,「オートファジー」が,がん,パーキンソン病などの神経難病,老化現象などにも関わっていることも明らかになってきており,人間の健康や病気を左右する「根源的なプロセス」として認識されつつあります。
 大隅さんは,若い世代へのメッセ―ジとして「『あれっ』と思うことがたくさん世の中にあるので,子どもたちには,そうしたことへの気付きを大切にしてほしいです。分かっている気分になっているが,何も分かっていないことが,生命現象にはたくさんあります。子どもたちには『なんとかなるさ』というくらいの気持ちで,チャレンジしてくれる人が増えることを強く望んでいます。」と語っています。皆さん,自分の夢を実現するため,チャレンジしてください。失敗を怖がってはいませんか。ただ,努力なくしては,失敗は当然です。自信が持てるくらい,地道に努力しましょう。

 12月は学期の区切り,1年の締めくくりの時です。反省すべきことは反省してください。「正直は一生の宝」という言葉があります。正直であれば信用されます。嘘をつかないことです。人に思いやりを持つことです。        
  Honesty is the best policy. 新たな年に向かって,自分の夢に挑戦してください。
 年末・年始どんどん寒くなります。風邪をひかないように。自分自身の健康と生活管理には,しっかり気を配るとともに,当たり前のことが当たり前にできますよう,皆さんの自律した行動を期待します。3学期の始業式には,全員元気な顔で会いましょう。
 高校3年生!鳥取地震では,落ちない「なし」がありました。その「なし」のように目標に向かって自信を持ってチャレンジせよ。

一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
今は,一生懸命になればいい
(世界に一つだけの花 SMAP)

 合言葉は,前へ!

平成28年11月18日(金) 第6回学校集会

こんにちは。
 秋も深まり,山々には鮮やかな紅葉を見ることができます。これは菊ですが,菊は秋の花です。菊は日本を象徴し,代表する花で,日本の国の花とも言えます。海外に行った人は分かると思います。菊はパスポートの表紙を飾っています。

 さて,これは何か分かりますか。10月に種を蒔き,収穫した春菊です。春菊はキク科の植物で,若い葉と茎を食用にします。漢字で「春の菊」と書きます。なぜ「春菊」というのでしょうか。一般的に菊の花は秋に咲くのに対し,春に花が咲く菊ということから「春菊」と呼ばれるようになったようです。
春菊は鍋料理にはつきものです。とても美味しいです。ただ私は,以前,春菊は嫌いでした。あの独特な香りと苦味を持つ春菊は,苦手でした。春菊は,ゴーヤやセロリと並び“三大嫌われ野菜”として有名です。ただ,菊の独特な香りや味わいを抑えておいしく食べる方法があります。春菊の苦味を抑えるポイントは「加熱時間」です。10秒加熱ならば,苦みは消えて春菊をおいしく食べられます。
 嫌われものの春菊ですが,優れた効果や効能を有しており,とても身体に優しい緑黄色野菜ですので,この機会に苦手を克服し,鍋料理の主役として使い,食べてみてください。
 ところで,人は,大抵苦手なものを持っています。食べ物だけでなく勉強においてもそうです。苦手なものを克服するためには,どうすべきでしょうか。やり方を知らないから苦手を克服できないと言う場合があります。やり方から学ぶ。知らないことは,恥ずかしいことではありません。先生などにしっかりやり方を聞いてください。「春菊の加熱時間」のように,苦手な要素が一度に無くなるとは限りません。苦手克服のために,目標に向かって,少しずつ進むことです。
 「雲外蒼天」という言葉があります。雲の中では霧がかかり,前が見えない状態であっても自分の目指した方向に進めば,必ず青い空のもとへたどり着けるという意味です。つまり,苦手な物・不得意な物でも,焦らず努力して克服すれば青空が望めるということです。確かに,その途中では,「今やっていることは,あっているのか」「これでうまくいくのか」など,自問自答すると思います。物事には必ず出口があり,解決策があるはずです。一人でダメなら誰かに相談してください。自分を磨いて待っていれば,「雲外蒼天」必ず道が開ける時が来ます。
高校3年生!
 まだ諦めるのは早い。食わず嫌いせず,分からない時には誰かに「聞く(菊)」ことです。
青空のもと,必ずきれいな花が見えます。合言葉は,前へ!
 なお,菊の模様は,硬貨にも使われています。(※ 菊には「めでたい」という意味があります。菊があしらわれている50円硬貨にある穴は丸い。高3受験生の未来も,めでたく○。祝 合格 )

平成28年9月15日(木) 第5回学校集会

 おはようございます。
 これは,ナスです。(ナス登場) 私の91歳の母親は「ナスビ」と言っています。東大寺正倉院文書には,「奈良比(ナスビ)」の記述があります。元々「ナスビ」と呼び、室町時代では「おなす」と呼ばれ、いつしか「ナス」が一般化したようです。
 ナスですが,4月に苗を植え付けました。7月には収穫し始めました。しかし、8月に入って,猛暑と雨が降らないこともあり,元気がなくなりました。すでに,キュウリも枯れたので,ナスもダメだと思っておりました。それでも,「秋茄子は嫁に食わすな」という言葉を信じ,朝・夕に水をやり続けました。8月下旬頃,願いが通じたのか,また朝夕の涼しさのせいか,急に元気になり,花を咲かせ始めたのです。
 皆さん,何でもそうですが,諦めてはいけません。部活動において,やっても「なかなかタイムが縮まらない」,「シュートが上手く入らない」など上達しない時期があります。勉強においても,「苦手教科の成績があがらない」「得意教科の偏差値が伸びない」などそのような時期があります。しかし,ここで努力を止めたら,0です。周りの先生などにアドバイスをもらったりしてください。
 「堅忍不抜」と言葉があります。「意志が強く,つらいことでも,じっと耐え忍んで心を動かさないこと」という意味です。諦めてはいけません。努力という一貫性のある生活をしてください。必ず花が咲きます。実が付きます。

 さて,ナスは英語では,Eggplantと言います。卵のなる木という意味を持っています。実の形が卵の形に似ているから,呼ばれたそうです。確かに,このようなナスもあります。(丸ナス登場) この丸ナスも先ほどのナスも共通してあるもの,ヘタに棘があるのです。新鮮なナスほど鋭く,素手でヘタを触れると刺さります。痛いです。動物に食べられないようにということだと思います。
 棘と言えば,次のようなことわざがあります。
 「棘の無い薔薇はない」 これは,世に完全な幸福はない,誰にでも弱点はある,という意味です。
我々は人間です。完璧な人間はいません。皆,弱点を持っています。そのことを互いにしっかり認識し,よりよく生きることが,今こそ求められています。高い志を持ち,そのための実現に向けて,協働力を身に付けてください。

 高校3年生!
 偏差値の良し悪しに惑わされるな
 焦ってはいけません。「堅忍不抜」                        
 今,為すべきことを為すことです。

アミエル(スイスの哲学者)名言
「将来を思い煩うな。 現在為すべきことを為せ。」

 

平成28年8月22日(金) 第2学期始業式

 おはようございます。
 今年の夏は,やっと梅雨が明けたと思っていたら,その後は最高気温35度以上の猛暑日が続いています。今日から第2学期ですが,第1学期の終業式に,皆さんに自己点検のことを言いました。学習・部活動について,どうであったか。当たり前のことが当たり前にできたか。身体の健康はどうであったか。それらを踏まえた夏休みを期待しました。 どうでしたか。
 休業中,部活動などにおいて,各種大会・コンクールに全力で取り組んだと聞いています。猛暑の中,仲間と共に大会に臨み,ピンチに耐える姿,最後の1秒まで諦めない頑張り,1点差の重みを感じた試合などを見せてもらいましたが,リオのオリンピックを見るように,本当に感動しました。結果はともかく,経験したことは,決して本では得られません。
 学習活動においては,基礎力充実などの夏の講座,高校授業体験,オープンキャンパスに参加するなど第2学期に向けて,将来に向けて,がんばってくれたと思っています。
 朝夕いくらか涼しくなりましたが,残暑はなお厳しいものがあります。健康に十分に留意し,夏場の生活リズムを,授業のある生活リズムに早めに切り替えてください。2学期には早速,運動会があります。修学旅行をはじめ多くの行事があります。また,2学期は勉学の季節でもあります。いずれも,成果はこれからです。
 さて,アメリカで活躍しているイチロー選手が大リーグにおいて,この夏,3000本安打を達成しました。なぜできたのでしょう。彼は,たとえ試合のない日でも練習するなど,「一貫性」のある生活をしています。まさに「一貫性」のモデルです。
 Ichiro is a model of consistency.
 皆さん,「高い志をもつ」こと,「夢をもつ」こと,そして,それに向けて努力するという「一貫性」のある生活を期待します。そのことが成果に繋がります。
 ところで,これは南瓜です。「西瓜は土で作れ,南瓜は手で作れ。」という言葉がありますが,南瓜を作るときは念入りに手入れをすることが大切であるということです。4月,5月は水やりなど手入れをしていましたが,畑が家から離れていて,畑に行けない日が続きました。いつの間にか,かぼちゃ畑が70cm近い雑草に覆われていました。つるがどこにあるか分かりません。南瓜を諦めていましたが,8月の日曜日,長靴を履いて畑を歩いていると,雑草の中に,この南瓜を見つけました。感激でした。
 雑草が猛暑から南瓜を守り,雑草がカラスなどの野鳥から南瓜を守っていたのです。雑草とは「人間生活に役立たない雑多な草」という意味ですが,それは,勝手に人間が役に立たないと決めているのではないでしょうか。
 アメリカの思想家であるエマーソンの言葉に「雑草とは何か?その美点がまだ発見されていない植物である。」とあります。雑草という植物はありませんが,南瓜は雑草に支えられ,守られていたのです。
 皆さん,雑草のようにしっかり根をはり,たとえ風雨にさらされても起き上がってください。そして,南瓜のように見えない所で,多くの人に支えられていることを忘れないでください。時には,周りの人を支えてください。
 最後に,高校3年生!
 1月のセンター試験まで5ヶ月。受験は団体戦です。決して一人ではありません。多くの人に支えられています。焦らず,しっかり根をはり続けなさい。そのためにも一貫性のある生活が大事です。
 Consistency will make your dream come true.
 なお,南瓜は夏に収穫しますが,食べ頃は秋から冬です。

 


平成28年7月22日(金) 第1学期終業式

 おはようございます。4月から3か月半余り様々なことがありました。2点紹介します。
 1点目は,4月末の宮島への遠足の時のことです。宮島には,鹿がいます。鹿は与えられたものは食べてしまいます。鹿が,外国人Aさんの持っている切符を食べてしまいました。Aさんは困りました。その時,本校の生徒がAさんをJRのBさんのところに,連れて行き,AさんとBさんの間を取り持ち,通訳をしました。再び切符は発行されました。皆さんならば,どうしますか。座学で得た知識を活用できることは素晴らしいと思います。
 2点目です。先月6月,ニューヨークタイムズのから手紙が届きました。
 「せっかく取材の機会をご準備いただいておりましたのに,直前にキャンセルする結果となりまして,誠に申し訳ございません。御校にお伺いするのを楽しみにしておりましたが,日米両政府の行事等が刻々と変わり,特に待っていて下さった高校生の皆様には大変申し訳なく存じております。心からお詫び申し上げます。」これは,オバマ大統領の訪日に関わり,県広に来る予定だったニューヨークタイムズからのお詫びの手紙の一部です。
 皆さん,困った人がいれば,相手の気持ちになり行動しますか。もし,約束が守れなかった場合は,きちんと謝りますか。「思いやりのある人」「Bond」とは,まず相手の立場・気持ちになることではないでしょうか。そして困った人を直接あるいは間接に手助けしたり,約束を反故にしたことを謝ったりするなど勇気ある行動が,一層の信頼を勝ち得るのではないでしょうか。それがグローバルリーダーに繋がるものと思います。
 ここで,グローバルリーダーABCDを紹介します。
A:Accountability やったことには説明し責任持つ人
B:Bond 思いやりがある人
C: Career 生涯学び続ける人
D:Diversity 多様性を理解し受入れる人

  きょうは,1学期の終業式です。 予定されていた1学期の行事もそれぞれ成果を修め,無事終了することができました。学期という区切りのとき,皆さんにとってどのような1学期だったでしょうか。 部活動についてみると,練習を休まずに励んだ人。県の大会に出場した部。途切れることなく全国大会に出場する部。勉強についてみると,苦手科目を頑張る人。英語検定等にチャレンジする人など。部活動に勉強などに頑張っていると思います。 一方では,ある面で壁にぶつかっている人は,いませんか。壁が何か,分からなければ,壁を乗り越えることはできません。今一度,考えてください。それぞれが真剣に自己点検してみてください。
  4月の学校集会において,「当たり前のことが当たり前にできるように」と言いました。「当たり前のことが当たり前にできる人」とは,グローバル人材だと思います。明快な挨拶,きちんとした服装,時間厳守,きれいな教室,トイレの整ったスリッパなどは,どうでしたか。グローバル化時代に活躍することを目指す県広生として,当たり前のことが当たり前にできましたか,それぞれが真剣に自己点検してみてください。言うまでもなく,体の健康はどうであったか 自己点検してください。
  明日から夏休みです。夏休みは学校を離れ,生活や学習の管理は,自分の責任において自己管理しなければなりません。後で悔いを残さないようにするためにも,将来の夢の実現に向けて, 是非,計画的に過ごして欲しいと願っています。
  人生には,3つの坂があると言います。1つ目は上り坂,2つ目は下り坂,3つ目の坂は,まさかという坂です。まさかの坂は地震など災害を含め,予測不可能です。常に油断しないことです。この夏休み,くれぐれも油断することなく,校外においても,県広生として,誇り・品位を持って行動してください。2学期の始業式には全員が元気に登校するように。
  ところで,これはレタスです。4月に種を蒔きましたが,葉が巻かず結球しませんでした。結球しない場合,原因があります。4月とか10月に種を蒔くのですが,時期を間違えるとだめです。例え時期があっていても,肥料が切れると玉が大きくなりませんので,追肥が欠かせません。当然水は必要です。 「一種 二肥 三作」という言葉があります。良い種を選ぶ,つまり適切な計画を立てる。次に正しい肥料を施す,つまり適切な実践をする。そして十分な手入れをする,つまり適切な自己管理をする,ということです。皆さん,夏休み,正しく水と肥料をやってください。そして,2学期を迎えてください。
  高校3年生!
いよいよ県広での最後の夏です。夢を実現するための最適な時期です。 ダメだ,と思うのも自分。やるぞ,と思うのも自分。今こそ,結球に向けて,前へ。

 




平成28年6月15日(水) 第3回学校集会

 おはようございます。(エンドウを示して)これは,エンドウです。エンドウと言えば,メンデルが遺伝の法則の発見に利用したのを思い出します。
3月に,畑にエンドウの種を蒔きました。30cm程蔓(つる)のような茎が伸びたとき,葉の近くから細い糸のようなひげ(巻きひげという)が伸びてきて,何かに「つかまりたい!」ように揺れていました。早速,支柱を立ててやりました。すると1週間後,この巻きひげが支柱をしっかりと握っていました。その後,太陽の光を浴びて,ぐんぐん茎が伸びて1メートル程度になったころ,白い美しい花が咲き,多くの実が付きました。

 さて,巻きひげが,掴まるものがないと,どうなるでしょうか。葉や実の重さで茎は倒れて,茎は地面をはい,十分な日光を受けず,多くの実をつけなかったことでしょう。
巻きひげは,直立できない茎を支えるために,他の物に巻き付いて,茎を高く伸長させる働きがあります。茎の1本1本は,弱々しいのですが,一つの支えさえあれば,一つの助けがあれば,茎の1本が直立するだけでなく,巻きひげと隣の茎の巻きひげを絡ませることで,皆が支えあい,助け合って直立し,伸びているのです。そこには協働力を見ることができました。まさに「チーム・エンドウ」です。強風にも耐えられます。
「霖雨蒼生」という言葉があります。「霖雨」はのどの渇きを潤す恵みの雨,「蒼生」は世の民のことであり,つまり,苦しんでいる人に救いの手を差し伸べるという意味です。支柱はエンドウにとって「霖雨蒼生」です。
皆さんの周りに,苦しんでいたり,困ったりした人がいたとき,1滴の水,1本の支柱を考えてみませんか。その際,大切なのは「霖雨蒼生」になるものはとは何か,1本の支柱になるものは何か。ものとは限りません,一つの言葉かもしれません。人は一人では生きていけません。協働することで,夢は叶います。ノーベル賞受賞者の山中教授,梶田教授等チームで夢を実現しています。
ところで,巻きひげどうしが繋がっている部分を見ると,バネのように螺旋状になっています。螺旋状になっていれば,風が吹いても,多少揺れても伸び縮みできるから,切れないで茎を支えられます。皆さん,まっすぐに進むこともあると思いますが,螺旋状に進むことも必要です。
高校3年生!
焦らず,風が吹いても切れないように,螺旋状に学びなさい。
必ず,3月に花が咲き・実がなります。

 念のために,螺旋を媒介変数θで表すと
x=a cosθ
y=a sinθ
z=bθ




平成28年6月9日(木) 卒業研究中間発表会

 今日は卒業研究中間発表会です。どのような発表内容か,とても楽しみにしています。2か月前の4月14日から起きた熊本地震では,皆さんと同じ多くの仲間が,今も不安な毎日を送っております。学校行事も十分できない状況です。皆さんができることは,全力で頑張ることです。当たり前であることの重要さを感じております。
さて,この発表会にご多用中にもかかわらず,広島大学大学院教育学研究科教授 石田様,広島県教育委員会指導主事 助迫様,の出席をいただいております。

  本校の中学で中核となっているものに「ことば科」があります。この考えは高校にもつながっています。卒業研究は「ことば科」のある意味で集大成とも言うべきものです。卒業研究は,本校で学んできたこと,興味・関心を持っていたことなどを,課題として捉え,研究してまとめることです。そして,このような研究のまとめは,今では大学入試にも活用されるようになっています。 今春の東京大学の推薦要件にもあります。
 今日は,限られた人が発表します。後ほど,お二人の先生からのご指導いただきますが,発表をする人はもちろん,他の3年生も積極的に自分のまとめに取り入れていただきたいと思います。今日のこの会が最終まとめの参考になることを希望します。
 高校2年生,高校1年生,中学3年生は,先輩の発表を聞くことにより,しっかりエネルギーをため,次の学習に生かしてください。

  ところで,本校は創立以来,グローバル人材の育成に取組んでいます。グローバル人材とは,当たり前のことが当たり前にできる人間だと思っています。本校はまた「スーパーグローバルハイスクール」の指定校です。ここで,グローバルリーダーのABCDを紹介します。
A:Accountability やったことには説明し責任持つ人
B:Bond 思いやりがある人
C:Career 生涯学び続ける人
D:Diversity 多様性を理解し受入れる人
 この卒業研究は, Career生涯学び続ける皆さんにとって,将来の広島県・日本を支えるための,手助けとなると思っております。


平成28年4月15日(金) 第1回学校集会

 おはようございます。
 中学1年から高校3年まで全学年が集まった今年度第1回目の学校集会です。2点言います。
 1点目は,「当たり前のことが当たり前にできるように」ということです。
 ABCD法則を紹介します。
 A:当たり前のことを,   
 B:馬鹿にしないで,
 C:ちゃんとやる。それが,
 D:できる人 ということです。
 明快な挨拶,きちんとした服装,時間厳守,きれいな教室,トイレの整ったスリッパなどは,当たり前のことです。トイレのスリッパを使用後,揃えることは,次の人のことを考えている,つまり他人のためであり,志・社会貢献の一歩だと私は考えています。当たり前のことが当たり前にできること,それが県広生です。

 2点目は,「夢・挑戦」です。高い志を持ち,夢・目標に挑戦してください。その実現のためには,創造力が必要です。
 勉強や部活動において,上手くいかなかったとき,疑問に思ったり,多角的な視点から考えたり,自分なりに工夫したりなどしなければ,夢や目標の実現には近づけません。

 これはネギです。(ネギのそれぞれ場所を指し示して)この部分は葉で,これはネギ坊主で,ネギの花の蕾です。ここは根です。私が疑問に思ったことを話します。この部分が葉ならば,これは表でしょうか。裏でしょうか。植物は茎と向かい合っている面を表と決められているそうです。ネギの葉は筒状になっており,他の植物の葉のように表裏の区別がつきません。実は,外側は裏です。表はありません。このような葉を単面葉と言います。
 さて,ネギは裏だけでしたが,一般に,1枚の紙に表と裏があるように,物事には表と裏があります。「表を見て裏を見ず」の言葉がありますが,表だけを見て判断することは,過ちを招く恐れがあります。時には疑問に思いませんか。時には別な角度から見ませんか。時には数学を解く場合に別な解法を考えてみませんか。
 このようなことを考え,実行することで,創造力などが高められるものと考えます。その機会は日頃の授業にあります。日々の授業を大切にしてください,一時一時に集中することが,創造力などを高め,夢や目標の実現に繋がるものと考えます。
 この1年が,皆さんにとって,病気やけがのない健康な1年であることを祈願します。

 ところで,このネギ坊主ですが,この形をどこかで見たことがあるでしょう。橋や神社などの手すりや欄干にあります。擬宝珠(ぎぼし)と言います。ネギの持つ匂いが魔除けになると信じられて,使われるようになったと言われています。安全祈願ですかね。

 高校3年生!

 ネギだって花を咲かせます。是非,3月には自分だけの花を咲かせてください。もし疲れたら,たまには自分をネギら(労)ってください。勉強にいつも裏ワザを使わないように。学問に王道なし。前へ!

 

平成28年4月7日(木) 第13回入学式

式  辞

 陽射しがすっかり暖かくなり,新しい春の訪れを感じる今日,多くの御来賓の皆様の御臨席を賜り,広島県立広島中学校・広島高等学校平成28年度入学式を挙行できますことは,私たち教職員・在校生にとりまして,大きな喜びであります。誠にありがとうございます。
 ただいま,本校への入学を許可されました広島中学校160名,広島高等学校240名の新入生の皆さん,入学おめでとうございます。皆さんの入学を心から歓迎いたします。また,保護者の皆様には,お子様が本校に入学されましたことを心からお祝い申し上げます。
 本校は,広島県教育を先導する役割を担う中高一貫教育校,いわゆるリーディング・スクールとして設立され,「グローバル化時代において活躍することのできる人材を育成する」ことを教育方針としております。また,本校は文部科学省から将来国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図る「スーパーグローバル・ハイスクール」事業の指定校です。皆さんは,広島県のリーディング・スクールで,また,スーパーグローバル・ハイスクールで,学ぶことになります。
  本校は,校訓として「高い知性,豊かな感性,強い意志」を掲げています。
  「高い知性」とは,深い知識・技能,多角的な視点から,論理的に分析できる批判的思考力,的確な判断力,新たな価値を生み出す創造力などです。単に知識だけを暗記することでなく,確かな学力を身に付けなければ,自分の夢の実現のための,試験という関門は通れません。
 「豊かな感性」とは,明快な挨拶の励行や 時間厳守など,社会性や規範意識があり,英語力などを用い,異なる文化的背景をもつ多様な他者との協働力,他人を思いやる心など豊かな人間性です。規律と節度のない生活を送る者に,健全な倫理観のない者に,学習の成果が上がるはずはありません。
 「強い意志」とは,持続可能な社会の構築に,貢献したいという高い志をもち,自ら主体的に学ぶことなどです。学習活動や部活動などを通して,責任ある行動力を身に付け,自分の力で困難を乗り越える気概を持たなければ,夢は実現しません。
 さて,我が国は,生産年齢人口の減少,グローバル化の進展や,絶え間ない技術革新等により,社会構造や雇用環境は大きく変化しています。イギリスの自然科学者チャールズ・ダーウィンは,「最も強い者が生き残るのではなく,最も賢い者が生き延びるでもない,唯一生き残るのは,変化できる者である」と述べています。グローバル化の中,変化に対応するために,「高い知性,豊かな感性,強い意志」の校訓のもと,英語力を身に付け,自分の考えを国際社会で積極的に発信し,国際社会に協働して貢献できる全人的な力を持った人材の育成を目指す必要があります。
 新入生の皆さん,グローバル・リーダーの育成を目指す本校に入学したのは,自らの意思で進学を決意し,自らの選択で本校を選んだものと理解します。この覚悟と意欲が最も肝心であります。勉学はもとより,学校行事や部活動・生徒会活動等に積極的に参加し,健全な心と体を培っていただきたいと思います。
 今日から本校の生徒としての生活のスタートに当たり,皆さんに二つのことを希望します。
  一点目は「高い志を持つ」ことです。高い志をもち,自分の夢に挑戦してください。そして,いつの日か夢を実現させてください。
江戸時代末期に,儒学者の佐藤一斉が書いた「言志四録」の中に,「学は,立志より要なるはなし。而して立志もまたこれを強うるにあらず。ただ本心の好むところに従うのみ」とあります。学問をするには,まず志を立てることが必要である。しかし,志を立てるにあたっては,外からの強制によるものであってはならない。あくまでも,自分自身の心の中に芽生えた決意が出発点であるということです。当たり前のことですが,勉強は,自分から求めて,自分でするものです。
 したがって,目的や目標をもって学ぶことが大切であり,それも自らの意志で,学ぶことこそが大切なのです。別の言葉で言えば,主体的な学びです。まず高い志を立て,目標に向って,実行することです。さらに持続されなければ何事も成就できません。特に中学・高校時代の勉強こそ,これからの将来の,勉強の基礎づくりとして,最も大切な時期であり,将来の方向を決定するものと思います。どうか,持続可能な社会の構築に貢献するために,高い志をもち続けてください。
 二点目は,「よき友人をつくれ」ということです。「友情は,喜びを二倍にし,悲しみを半分にする」これはドイツの詩人シラーの言葉です。 人は人とのふれあいを通して心が豊かになり,集団生活の場である学校では,連帯と友情の輪を広げます。特に,中学・高校時代に築いた友情は,終生の支えになるものです。勉学や学校行事に打ち込み,部活動等に積極的に参加し,切磋琢磨する中で生まれる友情を,大切にしてください。人の生き方,考え方に最も影響を与えるもの,それは「人との出会いである」ということを忘れず,クラスの仲間や先輩・後輩との出会いを大切にして欲しいと思います。また,本校は,他校にはない中学生と高校生が共に生活する学校です。規律ある学校生活を通じて,集団生活における役割と自覚を体得することが大切です。 今日から,広島中学校・広島高等学校の生徒としての自覚を持ち,胸を張って,まっすぐ前に向かって,自らの進路実現のために邁進していただきたいと思います。
 最後になりましたが,保護者の皆様にお願いいたします。私たち教職員は,一人ひとりの可能性を信じ,それが最大限に伸びていきますように,全力を挙げて教育活動に取組んでいく覚悟です。そのためには,学校と保護者の皆様との密接な連携と相互信頼が不可欠です。各御家庭におかれましても,学校の方針を御理解の上,お子様の基本的生活習慣の指導には格別の御協力をお願い申し上げます。

平成28年4月7日
                 広島中学校・広島高等学校
                      校長  榊原 恒雄

 

平成28年4月6日(水) 第1学期始業式

 おはようございます。
 黄色の花,白い花などあちらこちらに花を見つけられる季節となりました。春休み,皆さんはどのように過ごしましたか。
 3月の終業式では「猿猴取月」の話をしました。
 「目標達成に1年間かかるようなものを,半年,1か月で達成するなどという無謀な計画はしないでください。実現するための計画は,着実なものでなければなりません。先ずは高い志を忘れず,これからの1年間の目標を立ててください。」と言いました。計画は立てていますか。立てただけではだめです。実行してください。
 「今日の一針,明日の十針」。
 今日縫えば一針で済むほころびも,放っておくと次第に大きくなって十針も縫わねばならなくなる,つまり何事も処理が遅れると,後で苦労することのたとえです。時機を失すると,期待外れになったり,取り返しのつかないことになったりします。先延ばしをしないことです。先ずは実行です。

 新しい年度にあたり,2点いいます。 
 1点目は,「夢・挑戦」です。高い志をもち,自分の夢に挑戦すること。そのためには,創造力が必要です。
 平成32年の東京オリンピックに合わせるかのように,昨年3月14日に北陸新幹線が開通しました。そして,今年3月26日北海道新幹線が開通しました。新幹線は,昭和39年東京オリンピックの年に走り始めて,50年以上になります。
 新幹線を作った国鉄技術長 島秀雄さんは,戦前は蒸気機関車の設計者,国鉄退職後は,宇宙ロケットにかかわったスーパーエンジニアです。彼が新幹線を作ったとき,新しい技術は一切用いなかったということです。答えのない困難な課題に対し,既存の技術を組み合わせて,新たな価値を生み出したのです。それが新幹線です。まさに,創造力です。
 皆さん,自分の夢をかなえたいならば,自分の立っているところを明らかにし,基礎・基本をひとつひとつ積み上げてください。積み上げこそが,続けることこそが,重要です。創造力は既存の基礎・基本なくしては,存在しません。是非とも,日々の授業を大事にしてください。このことが夢の実現に繋がります。

 2つ目は,当たり前のことが当たり前にできることです。
 本校の校訓「高い知性,豊かな感性,強い意志」のもと,健全な心と体を育むためには,明快な挨拶,きちんとした服装,時間厳守,整った教室・学校は大切です。当たり前のことが当たり前にできる環境の中で,学習や部活動の成果が上がるものと考えます。
 明日は入学式があります。皆さんは新入生の先輩として,当たり前のことが当たり前にできる県広の先輩としての行動を期待します。この1年間,健康で怪我のないように,学校生活を送りましょう。

 さて(黄色い花,白色の花を持ち,示して)この黄色の花は何の花でしょうか。カブの花です。春の七草の1つで「スズナ」です。こちらの白色の花は何の花でしょうか。大根の花です。春の七草の1つで「スズシロ」です。秋に蒔いた種が,寒い冬を乗り越え,自分の花を咲かせたのです。

 高校3年生!来年の3月には,世界に1つだけの自分だけの花を咲かせてください。「今日の一針」実行のみ!